
2026年6月1日、日本の公共放送NHKの看板番組「クローズアップ現代」にて、ベトナム発のブランド「バインミーシンチャオ」を取り上げていただくという大変光栄な機会に恵まれました。2016年10月に活気あふれる高田馬場で1号店をオープンして以来、現在では日本全国に26店舗を展開するまでに成長した私たちのブランドが、多国籍な街・新大久保などで花開く「ガチグルメ」(日本風にアレンジしない本場の味をそのまま提供する本格的なエスニック料理)の波をテーマにしたこの放送に登場しました。番組は、異国で暮らす人々が誠実な労働を通じて自らの価値を証明し、言葉や文化の壁を越えて心を通わせる姿を感動的に描き出しました。
NHK取材班が捉えた「共生」への深い理解
才能あふれる桑子真帆キャスターの客観的かつ人間味あふれる視点と、長年新大久保に密着し街の鼓動を深く理解するジャーナリスト・室橋裕和氏の鋭い分析を通じ、NHKのドキュメンタリーは日本社会の感動的な変化のプロセスを浮き彫りにしました。

番組の作り手が伝えたかった核心的なメッセージは非常に明確でした。それは、外国人に対する在留資格やビジネス環境が厳しさを増す現代において、誠実さ、自助努力、そして真面目な労働の価値を重んじる精神こそが、あらゆる違いを調和させる「万能の鍵」になるということです。NHKの取材班や有識者の深い理解により、視聴者は美味しい料理だけでなく、汗水流して働く姿、たくましい夢、そして温かい人情が息づく新大久保の真の姿を知ることができました。
国境を越えた優しさの連鎖
その優しさと愛情は、様々な国から来た人々のストーリーを通じて等しく広がり、すべての人が絶対的な敬意をもって描かれていました。
ネパールの友人たちの同郷の絆

キム・グルンさんとディリラム・シワコティさんが営む小さな食堂の物語に、多くの視聴者が心を打たれました。経済的に苦しい留学生たちの負担を少しでも減らしたいという思いやりから、彼らは長年にわたり、ネパールの伝統的な定食「ダルバート」をほぼ利益ゼロで提供し続けています。慌ただしい東京の中心で、まるで家族のような温かい居場所を作り出しているのです。
地元住民の心を開いた真摯な姿勢

その温かさは、増田佳代子さんのような昔からの地元住民にも伝わっています。当初は文化の違いに戸惑いを感じていた増田さんですが、外国人住民たちの真面目で勤勉な姿を見るうちに、その見方は大きく変わりました。今では彼らを地域に欠かせない一員として尊重し、共に街に新たな活気をもたらしています。
ベトナム人起業家の多様な活躍
飲食業にとどまらず、番組はレ・ティ・ヴァンさんが店長を務めるネイルサロンを通じ、ベトナム人の鋭いビジネス感覚と向上心という新しい視点も見事に紹介しました。2026年4月にオープンしたばかりのこのサロンは、全員がベトナム人技術者で構成されており、ベトナム人特有の器用さと繊細さを活かした魅力的なデザインで、瞬く間に顧客を獲得しました。

「安定した仕事に就きたい」というヴァンさんのささやかな夢は、異国の地で真面目な労働を通じて日々貢献している何千人ものベトナムの若者たちの姿を代弁しています。
バインミーシンチャオ大久保店:信頼が人間的価値をつなぐ時
このような文化交差の潮流の中で、バインミーシンチャオ大久保店の物語は、人と人との絶対的な信頼関係を示す美しいハイライトとして登場しました。この店舗の最大の特徴は、日本人の小貫成さんが直接経営している点にあります。

かつて運送業に従事していた小貫成氏は、本場のベトナムバインミーの味に完全に魅了され、フランチャイズ契約を締結してオーナーになることを決意しました。ベトナムの食材一つひとつを大切に扱う小貫氏の姿から、私たちは確信します。日本人がベトナムブランドに全幅の信頼を寄せることは、単なる商取引ではなく、魂の共鳴であり、真摯な労働の価値に対する賞賛なのです。
「私自身、異国へ行って働くということは、並大抵のことではないと思っています。ですが、ベトナムの方々の働く姿を見ていると、ビジネスに対して非常に真摯に向き合っていることが分かります。彼らと共に働き、多くのことを学べることに、大きな喜びを感じています。」コーテーションマークなし。日本語に。
創業者の心からの使命
バインミーシンチャオにとって、ブランドが成長する節目や、NHKのような大手メディアで取り上げられる機会は、常に自らの「コアバリュー(中核となる価値観)」を見つめ直すチャンスです。共同創業者であるブイ・タン・ユイが熱意を込めて語った言葉の通りです。
食文化を通じて、より良い関係を築き、ベトナムと日本の間の強固な架け橋になりたいと願っています。
この飾らない思いこそが、ブランドが常に追い求めている指針であり、神聖な使命です。バインミーシンチャオは、単なるストリートフードを販売しているのではなく、ベトナムの食文化の神髄を広め、日本との異文化交流を促進するという使命を担っています。私たちは食を通じて、愛情、つながり、そして国民の誇りをお届けしているのです。

在留政策の様々な変化により不安を感じることも少なくない現在の日本において、バインミーシンチャオ大久保店やヴァンさんのネイルサロン、そしてネパールの友人たちの食堂の物語は、温かい心の拠り所となります。それは、私たちが優しさを持ち、誠実な労働で貢献し、互いに愛情を持って接する限り、どんな道のりであっても常に素晴らしい仲間に出会えるということを証明してくれています。
価値あるドキュメンタリー映像を記録してくださったNHKの取材班と関係者の皆様、そして、日々の生活の温かい一部としてバインミーシンチャオを常に受け入れてくださる大久保の皆様に、心より感謝申し上げます。
参考文献
- NHK (2026年6月1日). ガチグルメ”が続々!多国籍タウンから見るニッポン. NHK クローズアップ現代.https://www.web.nhk/tv/an/gendai/pl/series-tep-R7Y6NGLJ6G/ep/9RM5N1VWK9







